それは「鷹」の保証。
彼らは「鷹」の言葉を信じて疑わない。
三人は素早く目を閉じた。
視覚を失うより、砂が目に入った時の痛みや条件反射による動きのほうがより危険なものになる。
目を閉じた瞬間、三人はすでに互いの場所と敵の位置を記憶した。
彼らがこれから取る行動や攻撃する方位は、「雁人陣」の陣形を完璧に再現したものになる。
真ん中にいる男は真っ先に刀で攻撃する。上から下へ、勢いよく振り下ろす。
左側の男は一歩踏み出し、標的の下半身を狙った横斬りを仕掛ける。
この二つの攻撃の心は攻撃ではなく、敵を誘導することにある。
「鷹」が考えた陣形と刀術は、決まった道筋に従って敵を回避させるもの。
標的がもしこの二つの攻撃を回避できたら、次の瞬間はきっと決められた位置にいるはずだ。
その時は右側の男が致命的な一撃を与える番となる。
敵が見えなくても、彼らはこの陣形で敵を確実に仕留める自信を持っているのだ。
陣形に間違いはないが、少女は金砂会の男達の想像を超えていた。
砂を蹴り上げたと同時に、少女はもう前に出た。
金砂会が「鷹」の陣形を信じて疑わないように、少女も自分の武芸に絶対的な自信を持っている。
剣心を極めた彼女には、男たちの攻撃を回避する必要はなかった。
真ん中の男が刀を上げた瞬間、少女はすでに彼の懐まで飛び入った。
反応するより先に、男の顎は思い切り殴られた。
衝撃は頭骨を通して直接脳に響き、激しい揺れに襲われた彼は意識朦朧となる。
次にやってくる少女の跳び蹴りが膝に命中することを察する暇もなく、彼は地面に倒れた。
少女は跳び蹴りの勢いのまま、「飛燕帰巣」を決め、瞬く間に左側の男の後ろに着地した。
片手で男の首を叩き、
まさに電光石火、彼女は力と速度をうまい具合に計算し、正確に行動してみせた。
太虚五蘊の『剣心』、
それは脳の潜在能力を最大限に発揮する奥深い心法だ。
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『剣腊』:
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剣を構成する部分のひとつ。
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剣の中央の芯は剣脊、剣脊の両側にある面は剣背。
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剣脊と剣背を合わせて剣腊という。